Dear mom Vol.5
暗唱のすすめ
記憶:過去に経験した事の印象や一度意識に止めた事の内容が脳裏にとどめられ、随時再現出来る状態にある(ようにする)こと。また、その内容。 新明和国語辞典より
記憶には、右脳記憶と左脳記憶があります。イメージ記憶や写真記憶というのが右脳記憶、文字認識や言語の記憶は左脳記憶です。
そして、なんと、右脳の記憶力は、左脳の100万倍、200万倍ともいわれています。さあ、その、能力を活用しない手はありませんよね。
それでは、どうしたらよいでしょうか。
右脳の能力を開くのにはいろいろな方法があります。その中で一番お家で実行できて簡単な方法が、暗唱です。右脳優位の子ども時代にしっかりと暗唱をさせること、これがキーポイントです。
「え~でも、うちの子なかなか覚えようとしてくれないんです・・・・。」
いえいえ、お母さん!ちょっと待ってください。暗唱というと、覚えるものと皆さんカン違いしています。確かに覚えることもひとつの目的ではありますが、七田の暗唱は、記憶の回路作りのためにするんですよ。
記憶の回路さえ開ければ、覚えようとした事がすっと覚えられ、そして、長~く覚えている事ができ、いつでも思い出す事のできる素晴らしい頭脳の持ち主になります。こんな頭だったら、私も欲しい!!(笑)。
では、暗唱のポイントです。
1.まず、繰り返し繰り返し、読んであげましょう。読んであげるのが難しい場合は、(漢詩など)CDを活用しましょう。聴覚から、入っていくのがポイントです。
2.次に、文章を読みましょう。ただし、子どもに読ませるのではなく、CDと一緒に、もしくはお母さんといっしょに読みます。このとき、指差しはしない事。また、子どもが間違えても、指摘したり、叱らない事。
3.すらすら読めるようになったら、文章をよみながら、2倍速で、言わせます。「ママの真似して、こんなふうにいえるかな。」と、面白そうに言ってみせる。
4.文章なしで、暗唱させる。
このような順番で暗唱をおしえてあげましょう。覚えさせようとするのではなく、繰り返し、繰り返しインプットします。聴覚から入るのが一番右脳の回路が開きやすく、お家でも練習しやすいです。たとえ、お子様が発表を嫌がったにしても無理強いはしないようにしましょう。自信がついてくれば自然に発表したくなるものです。また、お家での練習は、楽しくするようにしましょう。お母さんが楽しそうにしていれば、子どもは暗唱が好きになります。ひとつ出来たら、たくさんほめてあげましょう。子どもはほめてもらう事で、やる気がでます。
暗唱が得意になると、英語学習にも役立ちます。記憶の回路を開いたお子様は、英語の暗唱を簡単にやってのけます。聴覚記憶が育っているので、覚える事がとても、簡単にできるのです。
ポイントはそう、楽し~く♪取り組むことです。
七田式 池袋・大塚・田端教室 代表 市原 美歌
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当時(江戸時代)、全国に三万六千以上の寺子屋があり、そこでは『論語』をはじめとする「四書五経」の素読を教えていたものです。そのために、当時の日本人は非常に記憶の質の良い国民であり、多くの優れた人物が育ったものでした。その教育法が失われていったのは、かえすがえすも残念なことです。
今こそ、昔の良き教育法を取り戻し、さらに現代社会で求められている「心の教育」と「魂の教育」を加えて、日本の教育を根底から変えていくことが大切ではないでしょうか。
「魂の人間学」七田眞より抜粋