Dear mom Vol.1
言葉の力:胎教のすすめ
あるとき、私の気功セミナーにいつも参加してくださる幼児教育の専門家から、言葉に関する面白いエピソードを聞きました。
教室で子どもたちを教える女性講師が、ふたり目のお子さんを妊娠したときです。産婦人科へ行くと、お医者さんに「子宮外妊娠かもしれない」と言われました。子宮外妊娠とは、受精卵が正常な部位以外に着床、発育した状態を言います。そのまま大きくなってしまうと母子ともに危険な状態になりかねません。彼女の場合は、卵管の近くに着床してました。
そこで、1ヵ月後の検診に行くまでの間、上のお子さんと一緒に、お腹の赤ちゃんに向かって「下がれ、下がれ」と、赤ちゃんが下がることをイメージしながら声をかけ続けたそうです。
すると次の検診で、今度は前置胎盤といって、子宮の下のほうに胎盤が付着してしまった。これも、分娩時の胎盤剥離による大量出血の恐れがあり、母体が非常に危険です。
それを聞いた彼女は、そうか、「下がれ、下がれ」と言うのでは間違っていたんだな。「正しい位置に」と言わなきゃいけなかったんだと思い、次の検診に行くまでの間、今度は「正しい位置に、正しい位置に」と言葉をかけ続けました。そうしたら、本当に正しい位置に戻ってくれたというのです。
びっくりしたのはお医者さんです。異常体質かもしれないと疑い、大きな病院に入院を勧めたそうです。しかし、彼女は、「大丈夫、この子は言うことを聞いてくれますから」と言って、断った。その後も、お腹に向かって「大丈夫、大丈夫」と言葉をかけ続けたところ、母子ともに健康で無事出産したそうです。
言葉には、そういう不思議なチカラがあるのです。特に、思いを込めて、繰り返し声に出すとよく効くようです。
『あいうえお言霊修行 矢山利彦著 ビジネス社』 プロローグより抜粋
実は、この話は、私がお話したもので、話に出てくる講師の先生は、大塚教室のK先生の事ですから、実話です。
言葉の力は本当に大きくて、実は想いの力を超えてしまいます。ただ、なかなかわかっていても、プラスの言葉だけを使う、というのは難しいことです。
なぜなら、私たちの思考方法や、言葉の使い方の基本ソフトは、親から譲り受けたものだから、そう簡単にはかえられないのです。
さて、それではどうしたらいいのでしょうか。
この本では、『あ・い・う・え・お』で始まるプラスの言葉を言ってみましょうと薦めています。詳しくは本を読んでいただければいいのですが、簡単に説明しておきます。
- 「あ」・・・「ありがたい」
- 「い」・・・「いつくしむ」
- 「う」・・・「うれしく」
- 「え」・・・「エンジョイ」
- 「お」・・・「おおらか」
これを、1万回唱えれば、いいだけ・・とても簡単です。早速、はじめてみませんか?1万回はちょっと。。という方でも、お母様がプラスの言葉をたくさん言ってあげると、子供たちもプラスの言葉をたくさん使うようになりますよ。楽しみですね。ちなみに、ネガティブなひとは「が・ぎ・ぐ・げ・ご」が多いそうです。その意味は・・・教室にて。
七田式 池袋教室・大塚教室・田端教室 代表 市原 美歌